パラダイムシフトが始まる?

9月、10月と台風に攻められ続けた週末が、やっと普通の秋の気候に戻ってきた。私も久しぶりに土日とも遠出せずに自宅回りでウロウロ。年賀状の手配も終えて、いよいよ年末年始が近づいてきた。

 

このブログのタイトルどおり、私たち夫婦は来年2018年が還暦。家内はいまは働いておらず、60歳から昔の稼ぎの分として特別支給の老齢厚生年金を受け取れる。ありがたいこと。配偶者の年金のことはまた整理してご報告する。

 

タイトルのパラダイムシフトはそう大きなことを言うつもりではない。今日のエリザベス女王杯でモズカッチャンが勝って、秋華賞のディアドラに続き、同世代2頭目のG1産駒を、ハービンジャーという英国の種牡馬が送り出した。

私も競馬を始めてほぼ30年。その間、社台グループが導入したサンデーサイレンスというとんでもない大種牡馬の血統が日本の競馬を支配してきたといっていい。京都競馬場は、なかでもサンデーサイレンスの最高傑作であるディープインパクト産駒の庭といってよく、今日も出走18頭中5頭がディープ産駒。ヴィブロスもその1頭で、良馬場ならまず勝ち負けとみて1番人気。ところが勝ったモズカッチャンにはサンデーの血が全く入っていない。大牧場でないところの生産馬が勝ち、大きな流れが変わってきたのではないか、との見方が出てきた。

 

もちろんそんなに簡単に流れが変わることなどない。ハービンジャー産駒の活躍は、この秋の週末の台風の影響で荒れ馬場になっているためだとの指摘もある。しかし馬の世界では、人間の3倍から4倍の速度で世代が進む。私が見てきた30年は人の世では100年くらいの長さにあたるとみていい。大きな流れが変わってきても仕方ない。そういう幅広い見方を持たないと勝てないのが競馬の面白いところ。