次のクラッシュは近いのか?まだ少しは持ちそうな感じでよさそう

今日(6月4日)は円安への戻りも手伝って、日経平均は1.37%の上げ。水準はまだまだだろうが、米国の金利上昇もまあそう予想外の動きにならず、いろんな調整が終わりつつある状況と言えるかも。私は怖がり投資家なので、いつポジションを戻そうかといつも思案しているが、腹八分目でいいならそろそろ手仕舞いの時期かもしれない。

 

世界経済を論じるだけの見識がないので、とりあえず米国マーケットが金利上昇をこなして軟着陸できるシナリオを前提に考える。

日本経済の最大の弱みは個人消費の頼りなさ。可処分所得が伸びないし、若い世代の購買力があまりに貧困。資産効果もほとんどお呼びでないし、先行きはあまりに悲しい。しかしマネーは海外からも注入されているようで、日本の場合は資産価格が下がればそれなりに下支えは出てくるはず。いやおうなくジリジリと社会のグローバル化が進んで、日本固有の要因は薄まるような気がする。パイはジリジリと上がるとして、あとは日本人がおいしいところを取れるか、それが一番の問題ではないか。

 

日本人の受ける経済教育、そんなものがあるのなら、だが、これはかなりのリテラシーの低さが目立っている。ヘタなリスクテークはハゲタカの餌食になるだけ。バブルからこの方、日本のおかげでハッピーな引退生活を迎えた米国のプロフェッショナルはいっぱいいる。相変わらず、低い金融・経済リテラシーと勤勉な生活・勤労態度でもって、日本人のおいしさは海外から見れば涎が出てくるような状態が続いている。

 

世界マーケットのクラッシュが起きれば、日本は義理堅く1.5倍くらいのインパクト増幅でマーケットが崩れる。リーマンショックの時のようにまた揺れまくるだろう。

しかし日本発の混乱は起きないだろう。まだまだ今の景気も、構造的な要因も日本のマーケットを揺さぶることにはならないと考えている。ただしマクロとミクロは違っていて、その果実を自分のフトコロに取り込むことは難しい。歴史的には日本は外国に収奪されたことはないが、いまはかなり食われている気がする。