キタサンブラックおつかれさま、有馬記念はめでたい締め括り

楽しめたでしょうか? まったく思い描いていたとおりの展開だったので笑ってしまった。これが有馬、という昔ながらのレースをやってくれた。馬券はともかくとして、みんな幸せになれるいい結果だったのではないか(制裁はどうなんだろう、ルメール、ではなくてミルコか)。

 

相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく 

 

キタサンブラックは母父サクラバクシンオー(もっぱら短距離路線で活躍した偉大な種牡馬)で、5番人気での菊花賞勝ちなど、ホントにこの馬がクラシックの距離(2K以上)で戦えるのか?という懐疑の中で育って行った。父ブラックタイドもその全弟ディープインパクトよりは名の落ちる種牡馬。超大手の牧場の生産馬でもないこの子がたまたま、らしいが北島オーナーの目に留まって稀代の出世を果たした。

 

私も最初は疑っていた方だが、今年はホントに強かった。前に行って勝つ馬が楽しいことを改めて教えてくれた。武豊に手が代わったこともこの馬には大きなプラスになった。いいストーリーメイキング。同期のダービー馬、ドゥラメンテとはまた違った馬の行き方を見せてくれた。

 

こういう存在がいないとグランプリは成り立たないし、またひとつ大きな伝説が作られた。関係者のみなさま、ファンのみなさま、ホントにおめでとうございます! そしてキタサンブラック、おつかれさまでした。これからは種牡馬競争でブラックタイド系を大きく発展させてほしい。