年末調整をどうさばくか

年末調整のシーズンだ。配偶者特別控除と保険料控除を書く。昔は翌年の扶養控除申告書を一緒に書いていたが、私の勤める会社では別になった。

 

年末調整は税理士法違反だと若い頃の上司がよく言っていた。ほとんどのサラリーマンは年調だけでその年の税務関係はおしまい。私も自分で総務担当をやったことがあり、その面倒さはよく分かる。税務署がすべての勤め人の申告書を捌いていたらとてももたないだろう。効率的ないい仕組みだとは思うが、とにかく一度申告書を書いてみるべし。国税庁のサイトでカンタンにダミーの税額計算ができるので、後追いでもいいから源泉徴収票のウラにある課税の仕組みを理解しておこう、それが分からないとどうしようもない。

 

私は保険料控除がフルの12万円、確定拠出年金が27.6万円でその分だけ還付金が出てくるイメージ。今年はふるさと納税がここまで12万円、非上場会社株式の配当金が少々あるので、その分は確定申告になる。医療費控除は家族分を集めても多分10万円は出てこない。去年までは住宅ローンの所得控除を少し残していたのだが、それは完済して処分した。この時期は1年の税の展望をまとめる時期。株の損益を調整したりして大事な時期だが、来年の収入・課税の見取り図まで描ければもっといい

「おかげさまで」2016年にくらべて17年は給与所得が減り、来年はふるさと納税の精算もあって6月からの地方税特別徴収額は減る。2018年は60歳到達年なので、確定拠出の掛金、その他の年金保険料なども払込が終わり、キャッシュフローは大きく改善する。この年代はそれがいいところで、あまり60歳過ぎて大きな保険料を払うような契約はお勧めしない。